季節の養生

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季節の養生

小寒

小寒しょうかん

1月5日~1月19日

寒さが次第に厳しくなるころ。小寒の節に入ることを「寒の入り」といい立春(2月3日)までの一か月が寒の内です。

小寒の養生

小寒という季節
1月7日に「春の七草」である、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろを入れた七草がゆを食べ、新年の健康を祈ります。「春の七草」には、お正月に無理をさせた胃腸を休める意味があるとも言われています。この時期は、内臓の疲れをいやして整え、身体に新鮮なエネルギーをめぐらせるようにしましょう。

小寒の養生
内臓機能を助けるために、下腹部や手足を温めることも大切です。
手足の血行など循環を改善するために、指を揉むと良いでしょう。
爪の生えぎわを心地よく感じる程度に、5秒ほど指先で押して圧迫した後、3秒ほど圧迫をゆるめ、再び5秒ほど圧迫する「指もみ」がすすめです。毎日、各指10回ほどやってみましょう。

また、全身の筋力や循環を改善するために、1日30分程度の散歩が効果的です。
もし散歩ができない状況であれば、「つま先立ち運動」や手足を「グー・パー」する運動などを行い、下肢の筋肉や循環の維持に努めましょう。

小寒のツボ

裏内庭
うらないてい
ツボの位置
足の第2趾を足裏へ折り曲げ、指先が足裏にふれたところが裏内庭(うらないてい)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

蝋梅(ろうばい)
春の七草
かぶ
春菊
ふぐ

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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二十四節気