小暑しょうしょ
7月7日~7月22日
小暑に感じる、心身一如が映す夏の疲れ
小暑の養生
- 夏の身体の重だるさは心のゆらぎの始まり
- 「小暑(しょうしょ)」は、本格的な夏の始まりを告げる時季。梅雨が明け、日に日に暑さが厳しくなってきます。
暦の上では小暑から立秋までを「暑中」と呼び、自然界のエネルギーが最も高まる季節とされています。
それに呼応するように、私たちの身体も一年の中で最も活動的になりますが、その一方で「気」や「血」を消耗しやすく、疲労がたまりやすい時期でもあります。
東洋医学では、心と身体は切り離せない関係にあるという「心身一如(しんしんいちにょ)」の考えを大切にしています。この時期に生じる身体の重だるさは、やがて「心(しん)」、つまり精神の安定を担う働きにも影響を及ぼし、感情の揺れや漠然とした不安感、意欲の低下といった心の不調として現れ始めます。
- 夏の疲れを和らげる顔まわりのケア
- 特に夏は、五臓の中でも「心」が影響を受けやすい季節です。「心」が疲弊すると、些細なことで怒りや悲しみが抑えられなくなったり、集中力が続かなくなることがあります。
こうした心身の疲れを癒やすために、この時期に取り入れたいのが、脳と密接につながる顔まわりのケアです。顔は多くの経絡が集まり、内臓の状態や心の動きが表れやすい場所とされています。
なかでも表情筋を意識して緩めることは、滞りがちな「気」の巡りを促し、脳の緊張をほぐすことにもつながります。
具体的な養生法としては、入浴中などに「あ・い・う・え・お」と声に出しながら、大きく口を動かしてみましょう。一つひとつの音に10秒ほどかけて、ゆっくり動かすのがポイントです。
表情筋は口の周りの「口輪筋」を中心に連動しているため、その筋肉を伸ばすことを意識して各音を10回ずつ丁寧に行うと、まるで顔に溜まった「邪気」を払うかのように顔のこわばりがほぐれ、血行も促されます。

こうしたケアを続けることで、顔だけでなく心も不思議と軽やかになり、夏を乗り切るための活力が内側から湧いてくるはずです。
心身の整理整頓を行うこの時期、顔という“鏡”に目を向けて整えることで、穏やかな心と健やかな身体を取り戻していきましょう。
小暑のツボ
太白
たいはく
たいはく
- ツボの位置
- 足の親指を曲げてできるシワのかかとよりが太白(たいはく: SP3)です。
季節のサイン
季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。
梅雨明け
蓮の花
アゲハ蝶
うなぎ
しじみ
季節の養生とは
私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。

監修
伊藤 和憲 先生
鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
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