季節の養生

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季節の養生

立冬

立冬りっとう

11月7日~11月21日

木枯らしが吹き、木々から実や葉が落ちはじめます。

立冬の養生

立冬とは
朝夕もすっかり冷え、寒さにも少しずつ慣れはじめたころではないでしょうか?
いよいよ、冬のはじまりを迎えます。
この時期は、春に種をまき、夏の成長を経て、秋に実をつけた心と身体の栄養を、冬にしっかりと熟成させ、新たな春を迎えるための準備をします。
そのため、秋から冬の前半に一年の成果を感じつつも、長い冬を過ごし乗りきるために、心身をしっかり鍛え、体力をつけておきましょう。

冬の初めの過ごし方を間違えると、身体を温める力の低下、運動不足などによる体力の低下によって老化が進むと考えられていますので、十分注意しましょう。

立冬の養生
骨盤内にある内臓を流れる血行が良くなることが知られていますので、この時期は下腹部といわれるおへその下や骨盤といわれる腰を温めることが大切です。

お風呂(40℃前後)で皮膚表面は簡単に温まりますが、骨盤内にある内臓や器官を温めることはできません。
一方、カイロ(45℃前後)は、皮膚の深いところから骨盤内にある内臓や器官まで、ツボを温熱(60℃前後)で温めると骨盤内のさらに深いところまで、その状態を改善します。

骨盤内にある膀胱や子宮、卵巣の機能を高めるために、カイロでおへその下や骨盤といわれる腰を温めたり、ツボをピンポイントで温めたりするなど、温め方の工夫をすると良いでしょう。

立冬のツボ

太渓
たいけい
ツボの位置
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓 (たいけい:KI3)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

氷が張る
ほうれん草
お茶の花
みかん
毛ガニ

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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