冬至とうじ
12月21日~1月4日
この時期はお昼が最も短く、夜が長いのが特徴です。
冬至の養生
- 冬至という季節
- 東洋医学では、夜が長いということは「陰(いん)」※が強くなり、「陽(よう)」が不足している状態です。
「陽」は太陽の光に代表される暖かいエネルギーのこと。冬至は一番身体が冷える時期なのです。
※「陽」は火に代表され、暖かく、外に向かって活動的、明るく、広がる性質を持ち、「陰」は水に代表され、冷たく、内に向かって静かで、暗く、固まる性質を持ちます。
- 冬至は冬の折り返し点です。ちょうど新年を迎えることから、春に向けて営気を養う準備をしましょう。
寒さは免疫力を低下させ、風邪などの感染症を引き起こしやすくします。
寒いからといって家に閉じこもるのではなく、クリスマスや初詣などのイベントを上手に活用して、身体を動かすようにしましょう。
なお、営気を養うために、暴飲暴食を避け、腸内環境を整えることが大切です。
- 冬至の体調管理
- 寒さで身体を動かさなくなるこの時期は、室内でもできるスクワットや腕立て伏せなど、筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う「レジスタンストレーニング」がおすすめです。
筋肉に負荷をかけながら行う運動ですが、骨の発達にも効果的です。
簡単な方法は、道具を使わない「自重トレーニング」です。
例えば、背部のトレーニングには「ヒップリフト」があります。仰向けに寝て、ひざを直角に曲げた姿勢から、息を吐きながら腰を持ち上げます。
呼吸は自然に続け、腰を上げ過ぎたり、下げ過ぎたりせず、首からひざまでが一直線になるように維持します。そして、首の方から背中、腰へかけて、ゆっくりと床に下ろします。
自分の体力にあわせた運動法、運動量を心がけて、定期的に行いましょう。
冬至のツボ
大陵
だいりょう
だいりょう
- ツボの位置
- 手のひらを上にして、手首の曲がりジワの真ん中が大陵(だいりょう:PC7)です
季節のサイン
季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。
柚子
黒豆
ゆり根
こげら
まぐろ
季節の養生とは
私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修
伊藤 和憲 先生
鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
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