小雪しょうせつ
11月22日~12月6日
この時期になると標高の高い山や寒い地域では初雪が降ります。
木枯らしが吹き、いよいよ冬も本番をむかえます。
小雪の養生
- 小雪という季節
- この時期は時々、小春日和と呼ばれる、春を思わせるような暖かい日があり、春の花が勘違いして咲きはじめるなどの便りを耳にすることもあります。
こうした気候の変化に身体が適応できないことも多く、体調をくずしやすいのがこの時期の特徴です。
- 小雪の傾向と対策
- 寒さのため身体を動かないでいると筋肉や骨が弱るため、東洋医学では冬は老化が進む時期と考えられています。
寒いからと言って家に閉じこもるのではなく、意識してウォークングなどを日々の生活にとり入れ、家の中では身体の中心である体幹を鍛え、運動を積極的に行うようにしましょう。
- 小雪の体調管理
- 骨を丈夫にするには食事と運動が不可欠です。
カルシウムやビタミンDを摂取するためには小魚やひじき、大豆などの豆類、ヨーグルトや牛乳などの乳製品、秋刀魚(さんま)や鮭(さけ)、しいたけなどを積極的に取りましょう。
そのうえで、骨を鍛える運動である「片足立ち」や「スクワット運動」を行うと効果的です。
骨は負荷をかけることで成長が促されることが知られています。そのため、骨に圧力がかかるような少し強めの運動が効果的です。
たとえば「片足立ち」がおすすめです。
椅子などの支えとなるもののそばで15秒間「片足立ち」を行い、15秒間の休憩後に、反対側の足でも15秒間「片足立ち」を行います。
自分の体力にあわせた運動法、運動量を心がけて行いましょう。
小雪のツボ
魚際
ぎょさい
ぎょさい
- ツボの位置
- 親指を軽く曲げて親指のはらのシワの中でいちばんへこんでいるところが魚際(ぎょさい:LU10)です。
季節のサイン
季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。
木枯らし
やつで
白菜
かわせみ
かます
季節の養生とは
私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修
伊藤 和憲 先生
鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
二十四節気
春
夏
秋