夏至げし
6月21日~7月6日
1年のうちで最も日が長く、夜が短い頃。夏の盛りを迎え、暑さが日に日に増していきます。

夏至の養生
- 夏至という季節
- 半夏(からすびしゃく)という薬草が芽をだしはじめる頃でもあり、夏至初日から数えて11日目を「半夏生(はんげしょう)」といいます。この日までに田植えを終えるのが良いとされています。
四季の移り変わりのなかでは、陽の気が最も盛んになり、すべてが満ちあふれてくる一方で、いろいろと過剰になりやすい時期。だからこそ、いらないものを手放す「断捨離」や「デトックス」に向いているといえます。
心と身体も整理整頓することで、心機一転、新しく始めたことが育ちやすい環境をつくりましょう。
- 夏至の養生
- この時期は、骨盤がゆるみやすくなるため、骨盤を正常な位置に戻し、身体を整えることが大切です。
骨盤は身体の中心にあり、その上には脊椎(背骨)が乗っているため、骨盤の傾き方によっては腰や首に負担をかけ、腰痛や肩こりの原因となります。
さらに、骨盤内には腸や子宮、卵巣、膀胱などの臓器があるため、骨盤の状態は骨盤内臓器にも大きく影響します。骨盤のゆがみを放置すると、さまざまな不調につながる可能性があるのです。
そこで、骨盤を支えている周囲の筋肉をゆるめましょう。
骨盤のゆがみをセルフチェックする方法として、目を閉じてその場で足踏みを50回行い、スタート位置から1~2歩以上ズレていた場合は、移動した側の筋肉が硬くなっていることが多いので、ストレッチなどで筋肉をゆるめましょう。
夏至のツボ

中脘
ちゅうかん
ちゅうかん

- ツボの位置
- おへそに小指をあてて、親指までの指幅5本。親指があたっているところを目安にして指でやさしくなでるとへこみがあります。 そこが中脘(ちゅうかん:CV12)です。
季節のサイン
季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

夏ミカン

ミョウガ

オクラ

鮎

ハモ
季節の養生とは
私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。

監修
伊藤 和憲 先生
鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
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