季節の養生

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季節の養生

春分しゅんぶん

3月20日~4月3日

暖かい日がつづき、春らしさを感じる時期。

春分の養生

春分という季節
春分は昼と夜の長さが同じになる頃。これから少しずつ昼が長くなりますので、自然と活動も活発になっていきます。
桜などが咲いてくると、街の景色も華やぎ、里では農作業もはじまります。すべての活動が活発になるので、気分がすぐれない人にはつらい時期かもしれません。
特に感情は心の状態を強く反映しています。ささいなことでイライラしたり、不安になったり、不安定になりやすい時。日ごろから心を落ち着かせ、できるだけ穏やかな気分で過ごすようにしましょう。

春分の養生
春分で大切なことは、心と身体を安定させることです。
感情が湧き出て、心が不安定になることから、レモンやグレープフルーツ、梅、みょうがなど春の食材の中で酸っぱいものを多くとるように心がけ、心や身体の疲れを取りましょう。
また、緑黄色野菜、特に青物は消化を助け、解毒作用があるため、肝臓の機能を助けてくれます。

アルコールなどの摂取を控えて、肝臓を休めることも大切です。
なお、身体を休めても、考え事ばかりしていては、本当の意味での休息とはいえません。考え方を整理し、頭の中を空っぽにするメンタルトレーニングも必要です。

春分のツボ

崑崙
こんろん
ツボの位置
外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが崑崙(こんろん:BL60)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

桜の開花
つくし
春雷
すずめのさえずり

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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二十四節気