季節の養生

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季節の養生

処暑しょしょ

8月22日~9月6日

暑さがようやくやわらぐ頃。
朝の風や夜の風に、秋の気配が漂いはじめます。

処暑の養生

処暑という季節
この時期は、暑さが落ち着き、朝晩は過ごしやすくなってきます。
このような、季節の変わり目は、自律神経が乱れやすく、アレルギーなどの免疫系のトラブルを持つ方は、ひどくならないようご用心を。
また、喘息など肺にかかわる呼吸器のトラブルに注意が必要です。
セルフケアとして呼吸法をご紹介します。まず、息を吐ききった後、お辞儀をするように身体を前に倒し、その後に、大きく息を吸ってみましょう。空気を身体の奥まで吸い込むことが大切です。
処暑の養生
肺の中が空気で満たされると、副交感神経が優位になり、身体がリラックスします。
また、ときには、山や海など自然豊かな場所に出かけ、きれいで澄んだ空気を吸うようにしましょう。そうすることで、自然治癒力が高まり、心身ともに元気になります。

あわせて生活習慣を見直すことも大切です。
早寝早起きをして、自然のリズムに調和する生活を心がけることは、健康な身体を維持するために大切なことです。
この時期は呼吸と生活のリズムを整え、自律神経のバランスを整える。
また、日々の食事に発酵食品などをとりいれて、腸内環境を整え、免疫力を高められるようにつとめましょう。

処暑のツボ

太淵
たいえん
ツボの位置
手のひらを上にして手首の曲がりじわ親指側で動脈の拍動を感じるところが太淵(たいえん)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

イワシ
ブドウ
綿の実

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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