季節の養生

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季節の養生

大雪

大雪たいせつ

12月7日~12月20日

この時期になると山間部や寒い地域ではこの冬初めての本格的な雪が降ります。
暖かい日はほとんどなくなり、いよいよ冬本番です。

大雪の養生

大雪という季節
植物も動物も動きをひそめ、余計な体力を消耗しないようにじっとしています。
私たち人間は師走らしく気ぜわしく、新年を迎えるための支度を始めます。正月の事始めは12月13日です。すす払いから始める大掃除は、屋内外を清めるだけでなく、あわせて身体も清め整えて、新年を迎える準備をしましょう。
大雪の体調管理
特にこの時期は、私たちは寒さから身を守るため背中を丸めてお腹を温めようとします。
お腹が冷えるのは、外気温が低いこともありますが、近年ではストレスなどによる緊張状態や、食べ物や飲み物などの食習慣、運動習慣など様々な要因が考えられます。
特にストレスは交感神経の活動を優位にする一方、内臓は一般的に副交感神経が優位なときに活動するため、ストレスがつづくと内臓の血流が低下し、内臓の働きが抑制されるため、お腹の冷えが現れると考えられています。
さらに、身体を冷やすきゅうりやズッキーニなどの瓜類やビールなどの飲み物は内臓を直接冷やすため、内臓の活動低下を招き、お腹が冷えます。そして、それらが長く続くと、内臓の血流を上げるために多くの血液が内臓に集められ、結果として全身が冷え、栄養が行き渡らなくなり、老化が進みますので注意しましょう。

大雪のツボ

然谷
ねんこく
ツボの位置
内くるぶしのななめ前にある骨のでっぱりのやや、かかとよりのところが然谷(ねんこく:KI2)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

シクラメン
大根
ねぎ
ぶり
牡蠣

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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