芒種ぼうしゅ
6月5日~6月20日
芒種は、稲や麦といった穂の出る植物の種をまく時期。
稲の穂先にある突起を芒(のぎ)ということから、芒種と呼ばれるようになりました。

芒種の養生
- 芒種という季節
- しとしとと雨が降り、梅雨が始まるころ。だからこそ、蒔かれた種が水分を吸収し成長していきます。
一方で、暖かさに加えてジメジメとして湿気も多く、人にとっては過ごしづらいのがこの時期です。汗をかきにくいため、水分代謝がうまくいかず、肌のトラブルをまねくことも。
そんな季節には、運動で全身のエネルギーをめぐらせるとともに、水の摂り方やスキンケアに気をつけて、身体が活動しやすい環境づくりを心がけましょう。
- 芒種の養生
- 大切なことは、自律神経を整え、安定させることです。発汗や体温調節など、わたしたちの身体のリズムはすべて自律神経によって調整され、コントロールされています。
その調整能力が落ちてしまい、汗をかけない、肌のトラブルがある、内臓の調子がすぐれないなどの不調がある場合には、自律神経を鍛え、整えましょう。
自律神経を鍛えるためには、「交代浴」がおすすめです。
「交代浴」は、湯船に8~10分ほど浸かって身体を温めた後、冷水シャワーを首・肩・背中・腰にあてます。この手順を5回ほど繰り返すことで、発汗が繰り返し促され、
自律神経を鍛え、整えることができるので行ってみましょう。
サウナで繰り返し発汗を促しても、同じ効果が得られます。
芒種のツボ

足三里
あしさんり
あしさんり

- ツボの位置
- ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたっているところが足三里(あしさんり:ST36)です。
季節のサイン
季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

紫陽花

蛍

トマト

梅

しまあじ
季節の養生とは
私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。

監修
伊藤 和憲 先生
鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授
専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。
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