季節の養生

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季節の養生

大寒

大寒だいかん

1月20日~2月2日

旧暦の最後を飾る、1年で最も寒い時期です。

大寒の養生

大寒という季節
しだいに日が長くなり、大寒の後半になると、「三寒四温(さんかんしおん)」と呼ばれるように、寒い日が3日ほど続き、その後4日ほど暖かい日が続くという、春の兆しがみられます。

寒暖差から体調をくずしやいのもこの時期の特徴です。
寒さは全身の血行を悪化させ、各臓器の機能を低下させます。
春には各臓器が活発に活動をはじめるため、今の時期から全身をくまなく温め、各臓器の機能を高めておきましょう。
大寒の養生
身体を温める食材の代表としてしょうがやにんにくなどが有名ですが、その他にも土の中で育つ食材である根菜類は身体を温める特性があります。

また、東洋医学では「色」が持つ性質や傾向も重視するので、赤い食べものは身体を温めますが、黄、緑、青、紫に変化するにつれて、身体を冷やす傾向があると考えられています。
味に関しても、苦いものは身体を冷やし、辛いものは身体を温めるとされています。
そのため、食材を選ぶ時には、自分の体質やその時の体調と、食材が育った場所や色、味などを考慮して選ぶこともおすすめします。

大寒のツボ

承山
しょうざん
ツボの位置
つま先立ちをしてアキレス腱をふくらはぎの方へなで上げていくと、へこみがあります。そこが承山(しょうざん:BL57)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

金柑
水菜
南天
フキ
ワカサギ

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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