季節の養生

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季節の養生

小満

小満しょうまん

5月21日~6月4日

植物や動物の活力が次第に満ちてきて、生命の力強さを感じる頃。

小満の養生

小満という季節
気候も安定してくるので、衣替えの時期ともかさなり、季節の移り変わりを肌で感じることでしょう。
一方で、季節の変化により、身体の活動も活発になってくるので、自律神経や心臓に負担がかかります。
そのため、動悸やめまい、ふらつきなどが起きたり、血圧が高くなったりします。
まわりのあわただしさに焦らず、自分のペースで行動することが大切です。自律神経や心臓へ負担をかけないよう、ゆったりとした生活を心がけましょう。
小満の養生
大切なことは、心臓のリズムを整え、身体と心を安定させることです。
心臓は、緊張したり、不安になったりすると鼓動が速くなり、反対にリラックスしたり、落ち着いたりすると、鼓動がゆるやかになります。

また、肩がこるなどして筋肉が硬くなると、筋肉内の血管が圧迫され、血液を流すための抵抗が増します。
その結果、心臓から血液を押し出す力が強くなり、血圧が高くなります。
心臓のリズムを整えるため、意識して深呼吸をし、心臓に戻ってくる血液が一定のリズムになるようなリズム歩行を心がけましょう。
さらに、筋肉をほぐして、血液の循環を良くすることも大切です。筋肉のストレッチもとりいれてみましょう。

小満のツボ

温溜
おんる
ツボの位置
親指を上にしてヒジを曲げ、ヒジの曲がりジワの先端と手首を結ぶ線の真ん中から親指1本手首よりが温溜(おんる:LI7)です。

季節のサイン

季節の移り変わりを知らせるさまざまな変化。自然界からのサイン。

そら豆
てんとう虫
キス

季節の養生とは

私たちは、一年一年、めぐりくる季節の変化に身体をかさね合わせ、年輪のように歳を重ねていきます。季節に応じた生活、季節にあわせた暮らしを心がけることこそ、健康づくり、人生を豊かにする第一歩なのです。
年々、気候の変動が激しさを増しています。だからこそ、今の季節をゆったり味わう感性を持ちたいものです。古くから受け継がれてきた知恵を、今をしなやかに生きるための養生として、ぜひ生活にいかしてお楽しみください。
監修

伊藤 和憲いとう かずのり 先生

鍼灸学博士
明治国際医療大学 鍼灸学部
鍼灸学科 教授

専門は「痛み」。NHKの健康番組などに出演。著書『今日からはじめる養生学』はじめ、痛みに関する専門書多数執筆。

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