二十四節気 夏至(げし)のツボ 夏風邪|

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夏至

夏至

夏至

げし
6/21~7/5
夏至
二十四節気とは
太陽の動きとともに一年を春夏秋冬に分け、それぞれの季節をさらに6等分したのが二十四節気です。暦は月の満ち欠けをもとにした太陰暦や、地球が太陽の周りを回る周期をもとにした太陽暦がありますが、いずれも季節の移り変りとの間にずれが生じます。暦とは別に、農作業や生活の節目を知るために、一年を二十四に分けたのが「二十四節気」です。

「夏に至る」と記される夏至ですが、季節はまだ梅雨のまっただなか

しかし、夏はもうすぐ。

今は暑いと感じたら窓を閉めてエアコンのスイッチひとつで夏の暑さをやり過ごすことができますが、かつてはこの時季は、夏に向けての暮らしの「模様替え」のとき。

部屋の建具も風通しのよい よし戸に替え

畳の上にはひんやりするは網代を敷きつめるなどして、見た目で肌ざわりで気持ちの上で涼しさを感じられる演出で、夏に備えてきました。

「つりしのぶ」も夏を涼しくのツールのひとつ

しのぶは、シダ科の植物の古名で、本来、山中の岩肌や木の幹にくっついて成長する養生植物。

「つりしのぶ」は、この根を丸めて玉にし、そこにしのぶを這わせたもの。

しのぶのみずみずしい若葉の緑がいかにも涼しげで、「軒しのぶ」の呼び名もあるとおり、軒先につるして涼を楽しむものでした。

しかし、昨今ライフスタイルの変化で「つりしのぶ」は、屋内で涼というより緑を楽しむインテリアとして人気だそうです。

薬膳レシピ

夏至の養生

ヒトのカラダも夏仕様に。毛穴が開き余分な熱を放出しやすいカラダに変っています。
しかしエアコンのきいた暮らしでは、逆に冷気がカラダの中に入りやすくなりカラダが冷え、又、冷たいもののとり過ぎで胃腸の働きも低下。
夏風邪の原因に…。
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季節の移り変りにあわせて、カラダのバランスがうまく調整できれば風邪をひくことはありません。では、なぜ夏風邪をひくのでしょうか?

夏は暑さをしのぐために、汗をかいて体温調節をします。汗をかけないと、カラダに熱がたまり、のぼせる。すなわち熱中症になってしまいます。

外出でたくさん汗をかき、室内はエアコンで冷える。場合によっては冷え過ぎるということもあり、夏は体温調節だけでかなりの体力を使います。
そして暑さで寝付けない、途中で目が覚めるなど、寝不足になりやすい。
冷たい食べものや飲みものを多くとるために、胃腸の働きが低下しやすく、栄養吸収が不十分になり、つかれやすい。その結果、体力が低下して夏風邪をひくというパターンが多いのです。

体力が低下してカラダのバランスがくずれ、自分の力で立て直すことができなくなったとき、はじめて風邪をひくのです。

風邪はカラダが季節の移り変りに順応できなくなったことへの警告ともいえるのですが、その一方で風邪をひくと、ヒトのカラダは全身の免疫力を高め調整機能をリセットしてくれる働きもあります。

栄養をしっかり吸収して体力低下を防ぐために、胃腸の働きを高めるツボ「中脘」をケアし続けることが夏風邪予防になります。
風邪をひいても軽くスルーできるカラダづくりこそ、季節の変化に無理なく対応できる暮らしかたなのです。
夏至のツボ
夏風邪に
中脘
中脘
ちゅうかん
夏風邪に
ツボの位置
おへそに小指をあてて、親指までの指幅5本。親指があたっているところを目安にして指でやさしくなでるとへこみがあります。そこが中脘(ちゅうかん)です。
おうちで薬膳夏至におすすめ