肩コリ
- Q1更年期の「ゆらぎ期」って?
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更年期は、ゆらぎ期とも呼ばれます。
女性ホルモンの減少により、今までとは違ってカラダに変化が起こり、その変化を受けとめきれない心のゆれで、心身共に不安定となることからこう呼ばれているのです。肩がこる、のぼせるなどのカラダの症状だけでなく、イライラや不安感、うつなどの心の不調がおこるのがゆらぎ期なのです。
- Q2肩コリも更年期の症状の場合もあるってホント?
おすすめのツボは? -
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更年期症状で一番多い悩み 肩コリ。
女性ホルモン エストロゲンの急激な減少で自律神経の乱れとともに血のめぐりが低下することも大きな原因です。ストレッチなどで血のめぐりをよくすることが効果的、ツボは手の「合谷(ごうこく)」です。
合谷(ごうこく)
≪ツボの探し方≫
ツボの探し方を参考にしておおよその位置をさがしてみましょう。
ツボは血行不良をおこしている箇所ポイントです。1.へこみをさがす
お肌の張りがなくたるんでいるところ。お肌をなでるとへこんでいるように感じるところ。目で見てへこみがわかることもあります。2.押すと軽い痛みのあるところ
血行不良を起こし感覚異常が起きているところです。指で軽く押すと、軽い痛み(圧痛)を感じるところがツボです。3.皮膚のカサつきもチェック
血行不良を起こしてお肌が乾燥しているところ。肘から手先、膝から足先、足裏など、皮膚がカサついているところもツボです。 - Q3更年期になって肩コリがひどくなり、背中や腰の痛みもあるのですが?
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肩コリは、女性が有する症状のうち、最も多い症状ですが、更年期になると、自律神経機能の乱れによる筋血流の低下、加齢による筋骨格系の衰え、さらに、様々な心理社会的背景によるストレスから肩コリや、腰背部の痛みが増加すると考えられています。
また、エストロゲンには、筋肉量の維持、コラーゲンの産生、関節の働きをスムーズにするなどの働きもあるため、エストロゲンの減少が、筋のコリや痛みを悪化させ、背中や腰の痛みの原因にもなります。
更年期になると疲れやすく、カラダを動かさなくなることも、肩コリや腰背部痛の原因となります。
ツボへのケアは、血流を改善し、筋肉の緊張を和らげ、関節の働きをスムーズにする働きがあります。
監修
やすの ふみこ安野 富美子 先生
東京有明医療大学
保健医療学部鍼灸学科 教授
大学院保健医療学研究科 教授
理学博士