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ホットフラッシュ

Q1更年期といえばホットフラッシュとよくいわれますが、ホットフラッシュとは?
A

ホットフラッシュとは、“フラッシュ”は極わずかな時間、“ホット”は熱くなるという意味ですが、急に顔が熱くなったり、汗が出て止まらなかったりする、ほてりやのぼせ症状のことです。

自律神経の調節がうまくいかず、血管の収縮・拡張のコントロールができなくなること、エストロゲンの低下が CGRPの分泌を促し、皮膚末梢の血管を拡張させることなどが原因として考えられています。

Q2更年期になるとなぜ、ホットフラッシュがおこるのですか?
A

ホットフラッシュは、更年期を迎えて卵巣機能がおとろえ、女性ホルモンの分泌が減少してくることによる自律神経の乱れによっておこります。

更年期とは、女性にとってさけることのできない、閉経の前後約10年間のことをさします。

妊娠、出産という大役をになって女性のカラダを守り、支えつづけてきた女性ホルモンの分泌が加齢により減少することでおこる、さまざまなカラダの不調が更年期症状、そしてホットフラッシュも、その不調のひとつなのです。

Q3自律神経の働きとホットフラッシュの関係は?
A

自律神経とは、私たちの意志には関係なく、全身の器官をコントロールし、血流、血圧、心拍、発汗、体温、呼吸など、生命を維持するために働いている神経系です。  

女性ホルモンの不足により、自律神経の働きが乱れると、カラダにはさまざまな不調があらわれてきます。
そのひとつである、血管の収縮と拡張を受けもつ、血管運動神経の異常により、皮膚表面に近い、末梢血管が急に拡張して、血液がどっと流れ込んで来ることで、極わずかな時間で熱くなり、汗が吹き出してくるのがホットフラッシュなのです。

Q4ホットフラッシュはどうすればいいのですか
A

ホットフラッシュは、暑くもないのに顔や首筋に大量の汗をかいたりするため、それを周囲の人がどう思っているかと気にすることで、ストレスが高まり、さらに汗をかくことにもなります。
体温調節のできる洋服で、汗をかいてもあまり周囲の目は気にしないことも大切です。

ホットフラッシュの対処法にはホルモン補充療法(HRT)や、めぐりをよくしてカラダを芯から改善して症状をよくする漢方などの東洋医学も強い味方です。

Q5ホットフラッシュにおすすめのツボは?
A

関元(かんげん)

関元(かんげん)

ツボの位置

指幅4本をそろえて人さし指をおへそにおき、小指があたっているところが関元(かんげん:CV4)です。

三陰交(さんいんこう)

三陰交(さんいんこう)

ツボの位置

内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう:SP6)です。

≪ツボの探し方≫
ツボの探し方を参考にしておおよその位置をさがしてみましょう。
ツボは血行不良をおこしている箇所ポイントです。

1.へこみをさがす
お肌の張りがなくたるんでいるところ。お肌をなでるとへこんでいるように感じるところ。目で見てへこみがわかることもあります。

2.押すと軽い痛みのあるところ
血行不良を起こし感覚異常が起きているところです。指で軽く押すと、軽い痛み(圧痛)を感じるところがツボです。

3.皮膚のカサつきもチェック
血行不良を起こしてお肌が乾燥しているところ。肘から手先、膝から足先、足裏など、皮膚がカサついているところもツボです。

自分の指でツボを探す
ツボ図には「指幅2本」というように指幅を使ってツボを示しています。
この寸法はご本人の指幅を基準にしてください。

更年期症状にあてはまる不調には、別の病気がひそんでいる場合もあるので、症状がつらいときは、がまんしないで、婦人科や女性外来などの医療機関を、受診することをおすすめします。

監修

やすの ふみこ安野 富美子 先生

東京有明医療大学
保健医療学部鍼灸学科 教授
大学院保健医療学研究科 教授
理学博士