東洋医学では、その人その人の体質にあったケアが大切と考えます。
同じ不調でも体調によってとりくみかたが変わります。
東洋医学では、
気(き)・血(けつ)・水(すい)
3つの要素を基本に、
さまざまな生活環境、条件から「体質」を考えます。
- 気
- 「気」とは「生命を維持する力」のこと。 呼吸をしたり、心臓を動かしたり、「カラダを動かす力」のこと。
- 血
- 「血」とは「全身に栄養分、酸素、ホルモンなどを運ぶ」血液とほぼ同じ働きのこと。
- 水
- 「水」とは「唾液、胃液、汗、尿など」体内を循環して生命活動を支える体液のこと。
この「気」「血」「水」の3つの要素が互いに助け合い、スムーズに循環している状態を健康と言います。
「気象、気候」「精神、感情」「生活習慣」などの生活環境、条件によって、「気」 「血」「水」のうち一つの要素でも異常が発生すると、他の要素にも影響がおよんで、 「気」「血」「水」3つのバランスがくずれます。
たとえば「気」が不足すると「血」の動きが鈍くなったり、滞ったりして、体内では栄 養不足や酸素不足が起こることがあります。
「気」が不足することを
「気虚(ききょ)」
「血」が不足することを
「血虚(けっきょ)」
「血」がたまることを
「瘀血(おけつ)」
「水」がたまることを
「水滞(すいたい)」などと言います。
「気」「血」「水」3つのバランスによるものなので、それぞれの状態が重なってあらわれることが一般的です。
体質は変わります。1 ヶ月を目安にチェックしましょう。
- 6つの体質タイプごと、自分に当てはまる項目のボックスにチェック を入れてください。
- 各体質タイプのチェック数を空欄へ入力してください。
- チェック数1~2個
- その体質タイプの傾向がある
- チェック数3~5個
- その体質タイプである
6つの体質タイプのチェック数がまったく同数の場合は、各体質タイプを読んで、 今の自分に最もふさわしいと思われる体質タイプのケアをしましょう。
気虚 ききょ
点数が表示されます
血虚 けっきょ
点数が表示されます
腎虚 じんきょ
点数が表示されます
気滞 きたい
点数が表示されます
瘀血 おけつ
点数が表示されます
水滞 すいたい
点数が表示されます
結果
6つの体質タイプのチェック数がまったく同数の場合は、各体質タイプを読んで、
今の自分に最もふさわしいと思われる体質タイプのケアをしましょう。
- 気虚(ききょ)とは?
- 「気」が不足している状態です。「気」とは動かす力、エネルギーのこと。 精神的、肉体的にエネルギー不足の状態なので疲れやすい、冷える、意欲が低下しやすいなどの傾向がある。
- 日々の生活で気をつけること
- 「気」のめぐりをよくしましょう。 「気」を補うためには、胃腸の働きを高め、エネルギーの吸収をよくすること。 疲れが残るような激しい運動や長風呂はさけましょう。
気虚のツボ
●ツボの探し方
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう)です。
●ツボの探し方
むこうずねの内側をすり上げ、人さし指が止まるところから、 指幅4本そろえて小指があたっているところが地機(ちき)です
- 血虚(けっきょ)とは?
- 「血」が不足している状態です。「血」とは栄養のこと。 血虚タイプは、乾燥しやすく栄養不足の状態になり、お肌がくすむ、髪、爪のつやがなくなるのが特徴です。
- 日々の生活で気をつけること
- 目の使いすぎは「血」を消耗します。パソコンやスマホの使用時には、こまめに目を休めましょう。「血」は食べ物からつくられます。血を増やす働きのあるたべものを積極的に食生活に採りいれましょう。
血虚のツボ
●ツボの探し方
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう)です。
●ツボの探し方
三陰交に薬指をおき指幅3本そろえて人さし指があたっているところから前よりの骨の上のくぼみが蠡溝(れいこう)です。
- 腎虚(じんきょ)とは?
- 加齢によるカラダの変化をコントロールする機能が低下している状態です。年齢を重ねるごとに低下する傾向にあります。まずは「腎」の機能を高めましょう。
- 日々の生活で気をつけること
- 頑張りすぎて体力を消耗しがちです。 頑張る時、休む時のメリハリを大切に、休養と睡眠にも気配りを。
腎虚のツボ
●ツボの探し方
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう)です。
●ツボの探し方
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみが太渓 (たいけい)です。
- 気滞(きたい)とは?
- 「気」の流れがとどおこり、流れが悪くなっている状態です。 「気」とは動かす力、エネルギーのこと。 「気」は流れが悪くなると、詰まりや痛みになるため、胸やのどがつかえたり、肩コリや冷えのぼせは起こります。
- 日々の生活で気をつけること
- 精神的ストレスが原因となっていることが多いので、気分転換をうまくとり入れてストレスをためこまないように気をつけましょう。
気滞のツボ
●ツボの探し方
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう)です。
●ツボの探し方
足の甲の親指と人さし指の骨が交わるところから、やや指先よりのへこみが太衝(たいしょう)です。
- 瘀血(おけつ)とは?
- カラダの血液のめぐりがとどおこり、血行が悪くなっている状態です。生理のとき、痛み止めを飲まないといられない痛みがある人は、要注意。子宮周辺の血流のめぐりが悪くなっているかもしれません。
- 日々の生活で気をつけること
- 骨盤を動かし血行をよくする体操やウォーキングで全身の血液のめぐりをよくしましょう。 冷えやストレスは血行不良の原因となるので注意しましょう。
瘀血のツボ
●ツボの探し方
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう)です。
●ツボの探し方
ひざのお皿の上、内側角にくすり指をおき指幅3本そろえて人さし指があたっているところが血海(けっかい)です。
- 水滞(すいたい)とは?
- 「水」の流れがとどおこり、余分な水分が溜まって、むくみが生じている状態です。 足がむくむ、冷える、胃もたれしやすい、食べていないのに太るなどの症状がでるほか、「水」が貯まって冷えることで、婦人科系の病気にかかりやすくなります。
- 日々の生活で気をつけること
- 「水」のながれをよくするためには軽く汗をかく程度の運動がおすすめ。水分をムリして取りすぎないようにしましょう。
水滞のツボ
●ツボの探し方
内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指があたっているところが三陰交(さんいんこう)です。
●ツボの探し方
足の親指を曲げてできるシワの親指側が大都(だいと:SP2)。かかとよりが太白(たいはく: SP3)です。
小泉 洋一
きゅう師 はり師
あん摩マッサージ指圧師